舞台は現代日本。
平和な世の中の裏側で、人を喰らう魔獣と超常的な能力を持つ能力者たちの闘争が繰り広げられていた・・・。
例え人を超えた力を持とうとも、自分たちしか魔獣を倒す事ができないとしても。
危険な魔獣との戦いに、正義感や使命感だけで立ち向かえるものなど多くない。
ある女が組織を作った。
ゲートの発生を予期し、組織の者にその情報を与え、魔獣を倒したものに報酬を支払う。
大企業を隠れ蓑に資金力を得て。
能力者の力を盾に国々から秘密裏に援助を受けて。
魔を倒すもの達は、日々の糧を得る。
勇者たちの集う場所 ヴァルハラは、今日も魔獣との戦いに臨む。
人を遥かに超える力を得て。邪な考えを抱かぬ者がどれほどいるだろう。
強すぎる力に溺れる者も少なくない。
魔獣を倒しうる唯一の力が、その矛先を変えたとき。
人々を、町を、そして国家すら脅かす力となる。
ある男がヴァルハラを去った。
彼と、そして志を同じくする者たちが、新たな組織を作った。
人の道を外れた者を、人に害為す者を、更生させ、あるいは駆逐するために。
人を超えし力を持とうとも、人間である事を忘れぬために。
人間達の生きる場所 ミッドガルドは、戦い続ける。
己が力は己がため、強き力を己のものに。
己の願いし力を得た者が、己のためにそれを振るった。
己の欲を満たすために。己の力を高めるために。
そして、彼らの真なる望みのために。
魔と欲と混沌に満ちる場所 ニブルヘイムは、息を潜め暗躍する。
属さぬ者。組織から離れた位置を保つ者。
ある者は己の力を隠して日々を過ごし。
ある者は組織に加担せぬ中立者として。
ある者は組織を利用し利益を得て。
ある者は力に溺れ、快楽を求めて。
ある者は力を恐れ、隠遁者として。
ある者は力を憎み、復讐者として。
自由なる者 彼らは、己の道を歩んで行く。
漫然と時は流れた。
そしてある計画が始まった。
これは、双子と少女の物語。
『L計画』と称される、ある女の求めた物語・・・・・・。
第1章 能力者
第2章 能力
第3章 魔獣
第4章 エーテル
第5章 エーテルコア
第6章 組織
第7章 クラスとチーム
第8章 ゲート
第9章 アーム
第10章 再生